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2007.11.19

ソフトウェアテストHAYST法入門 品質と生産性がアップする直交表の使い方

Hy






ソフトウェアのテストは、仕様書とソフトウェアの振る舞いの一致を検証することであると定義されている。
しかし、実際問題として、"どの程度のテスト項目を、どこまで実施するれば良いのか"ということは、KKD(勘、経験、度胸)として、ヒューリスティックな情報として個人に蓄えられているのが現状だと思う。
しかし、そのヒューリスティックな情報も、その人物が過去に行ってきたプロジェクトのたまたまの成功体験にすぎない。
ソフトウェアエンジニアリングと言われて久しいが、現場ので作業は、エンジニアリングとは程遠いのも事実である。

この本は、現場の技術者がどのようにしたら、効率的かつ定量的にテスト項目が設計・評価ができるかを実践したものである。
その基本ツールは直交表であるが、この直交表の実践利用のノウハウが本書のキモである。
直交表を使ったテスト項目の設計方法は、ネットを検索すると山のように出てくるが、実践方法はなかなか理解できない。
そういう意味で、直交表を使ったテスト項目設計の実践的解説として非常に参考になる。

直交表を利用する利点は、多数のテストパターンを絞って効率的なテストができることではなく、
テストできないパターンの範囲と、その未実施部分が定量的に判断できる点だ。
直交表を使って、テスト項目を設定すればOKではなく、その結果、どの程度のバクがテスト工程で検出され
また、その製品出荷後、フィールドでは何件残存バグが発生したかを、フォローし続けることが重要だ。
そのバグの発生状況を、テストパターンの設計作業へフィードバックできれば、それはエンジニアリング活動となる。

直交表を使えば、品質の高いソフトウェアができる訳ではない。
しかし、現状のソフトウェア開発は、エンジニアリングと呼べない作業をしているのも事実である。
直交表に限らず、ソフトウェア開発における工学的アプローチを知っていて実践しないのは勝手であるが、これらの手法に何の興味も持たない者がソフトウェア技術者として存在しているのも事実だ。

まあ、「私の作っているソフトウェアはartだ」と思っている人には関係無いが...


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