2008.11.19

晩秋の善光寺

時々お昼に善光寺まで、散歩がてら歩く。
まだ、寒くはなく、昼間はちょうどよい暖かさです。
しかし、信州の晩秋は、直ぐ寒くなるので油断はできません。

善光寺は、平日でも、参拝客が結構います。
また、七五三の季節なので、晴れ着を来た子供たちがちらほら見受けられます。
これからどんどん寒くなり、参拝客も減るでしょう。
明日の天気予報は、戸隠など山沿いでは、雪の予報です。


Z1_2
善光寺本堂を横から。
紅葉も終わり、ちょっと寂しい感じです。


Z2_2
本堂の東にある庭。こちらもちょっと寂しい。

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2008.11.10

ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環

Geb

ダグラス・R. ホフスタッター (著)

この本は、1985年の初版を買っている、それから、時々この本を眺めている。
これ以降に、たぶんこの本の存在も影響していると思うが、R,ペンローズの「皇帝の新しい心」、「心の影」が出版された。
他にも、人間の心、知性の本質は何かを説明する本が出版されているが、この本の影響が大きいのかもしれない。


ホフスタッター の人工知能に関する主張

とにかく、半端でない物量なので、読むだけでも時間が掛かってしまう。
はっきりとは理解できないが以下が私の印象である。

1)形式的システムにはゲーテルの不完全性定理が適用される。
  従って、そのシステムでは理解(計算)できな問題が必ず存在する。

2)人間の脳の下位システムは、何らかの形式的システム※で実装されている。
  下位システムとはニューロンで構成されたネットワークだと想定する。
  ※チューリング機械でシュミレートできるということ。

3)人間の心、知性は、下位システムを基盤とした上位システムで構成されている。

4)上位システムは、非形式的システムであると考える。
  そのシステムは非常に複雑な構造をもち、下位システムの性質を質的に凌駕するものだ。

疑問点

a)形式的システムを下位の構成物として含む上位システムが、なぜ非形式的システムとなるのか?
  本書では、明確には答えていないと思う。
  複雑系等の比喩を出し、あるシステムが一定以上の複雑度になると、質的変化(相転移?)を起し、形式的システムを超えると主張している。
  全体を通して、質的な相違は具体的には説明されていないと思う。

b)人間の心、知性には、ゲーテルの不完全性定理による、理解できない問題は存在しないのか?
  下位システムは固定(先天的)ロジックで構成されており、この下位システムでは、不完全性定理よる理解できない問題が存在する。
   上位システムは、非形式的システムなので、不完全性定理は当てはまらない。
   ここでの非形式的システムには、矛盾を含む形式的システムと、全く非計算的なアルゴリズムを含意していると思われる。
  全体を通して、人間知性がそのどちらなのかが明確には語られていないと思う。

  しかし、本書のテーマである、「自己言及」「自己参照」といった「環」が、人間の知的活動、生命の根本的活動に深く関わっていると主張する。
  ゲーテルの不完全性定理も一種の「環」であり、人間の知的活動、生命の根本的活動に影響を与えている。


人間と機械(形式的システム)は異なるという主張への反論

人間には、機械には無い知的優位性として、ゲーテルの不完全性定理を理解できることを主張することがある。
形式システムにできないことが、人間にできるという非対称性を示し、人間の知性は形式的システムでは、実現できないと結論づけている。
※ペンローズなど
これに対して、ホフスタッターは、形式的システムと人間とは対等(対称性がある)だと、以下の寓話で主張している。


P472
思索家ルーキアスは、さすらいの旅の中で、ある日未知のもの、女に出合った。
彼はそれまでそんなものに出合ったことがなく、最初は彼女が自分に似ている不思議さに打ち震えた。
しかし、それから少しばかり怖くもあったので、彼は全ての男たちに向かって叫んだ。
「見よ!私は彼女の顔を見ることができる。そして、それは彼女にはできない。-だから女は決して私のようにはなれない!」
こうして彼は、男が女よりもすぐれていることを証明し、仲間である他の男たちとともに大変ほっとした。
ついでながら、この同じ議論によって、ルーキュスが他の全ての男より優れていることを証明されるが、そのとこにはふれられていない。

その女は反論する。
「ええ、あなたは私の顔を見ることができて、それは確かに私にはでいないことです。
しかし、わたしはあなたの顔を見ることができ、それはあなたにはできないことです!私たちは対等です。」
しかし、ルーキュスは予想外の反撃で答えた。
「失礼ながら、もしあなたが私の顔をみることはできるとお考えなら、それは思い違いをしておられるのです。
あなたがた女がすることは、われわれ男がすることと同じではない。-私がすでに指摘したように、程度が劣っているので、同じ言葉で呼ぶのはふさわしくない。
まあ、「女見る」と呼べばいいでしょうか。
ところで、あなたが私の顔を「女見る」ことができるという事実には、何の意味もありません。
事態が対称ではないのですから。
お分かりですか?」
「「女わかり」をいたしました。」とその女は「女答え」をして「女歩き」をして去った。・・・

反人工知能の考え方は、初めから「機械と人間には非対称性がある」という前提で組み立てられているという反論である。


続いて、反人工知能の考え方として、ルカスの主張への反論が以下のように展開される。


P567
ゲーテルの定理は、サイバネティックス的な機械にも適用されるはずである。
なぜなら、形式的システムの具体的実例であるということが、機械であることの本質だからである。

これは既に学んだとおり、ハードウェアのレベルでは正しい。
しかし、より高いレベルがあるかもしれないので、これでこの問題についてとどめを刺したことにはならない。
ところで、ルカスは彼が論じている心の真似をする機械の中に、記号の操作が行われるレベルは一つしかないという印象を与える。
たとえば分離規則(彼の論文では「三段論法」と呼ばれる)はハードウェアの中に配線され、そのような機械は変更ができない特性となるであろう。
彼はさらに進んでこう述べている、もし仮に三段論法が機械システムの変えられない支柱ではなく、
場合によっては「くつがえされうる」とすれば、そのシステムは形式的論理システムであることをやめ、
その機械は心のモデルの名にどうにかふさわしいものになるであろう。

ここでのルカスの主張は、半分は正しいと思う。
人間の知性が形式的システムなら、不完全性定理は適用されるだろう。
しかし、後半の動的な形式システムは「心」を持つというのは誤りだろう。
形式的システムにあるルール化された(あるアルゴリズム)方法で、自分自身の形式的システムを改変することは人間の特性ではなく、機械にもできる。


AI研究で開発されつつある多くのプログラムは、数論の真理を生成するプログラムとは、ごくわずかの共通点しかもっていない。
~省略~
それらの最高レベル、つまり「非形式的」なレベルでは、画像処理や類推の定式化、着想の忘却、概念の混同、区別をぼやかすこと、等々がありうる。
しかし、そのことは、脳がその神経細胞の誤りのない動作に頼っているのと同じくらい、AIプログラムがその基礎にあるハードウェアの誤りのない動作に頼っているという事実と矛盾しない。
だから、AIプログラムは依然「形式的システムの具体的事例」ではあるが、ゲーテルの証明のルカス式変異を適用できるような機械ではない。
ルカスの議論はAIプログラムの底のレベルにしか通用できないので、そのレベルでは、それらの知能は嘘をつかないのである。

どう考えても、以下のホフスタッターの主張が正しいとは思えない。
AIプログラムは依然「形式的システムの具体的事例」ではあるが、ゲーテルの証明のルカス式変異を適用できるような機械ではない。

なぜ、形式的ステムなのに、不完全性定理が適用できないのか?
1つの解は、上位形式システムが「矛盾」している場合である。
しかし、人間の知性の本質が矛盾するとは、どういう状況であろうか?
ケーテルや、チューリングは、矛盾した形式的システムこそ知性の源だと考えていたようだ。
ペンローズの「心の影」では、この矛盾した形式的システムからは、人間の知性は生まれないと主張している。



(ルカスの無矛盾性について)
もしわれわれが本当に矛盾を含む機械であるなら、我々は自分の不合理性に満足するはずであり、
矛盾のどちらの側をも喜んで肯定するであろう、
そればかりか、我々は全くどんなことでも言う用意があるであろう。
われわれはそうではない。
容易に示されるように、矛盾を含む形式的システムでは何でも証明できるのである。

この最後の文は、ルカスが次のように仮定していることを示している。
すなわり、命題計算は、推論を行うどんな形式的システムにも必ず組み込まれていなければならない。
特に彼は、命題計算の定理(<P∧~P>⊃Q)を考えている。
明らかに彼は、この定理が機械化かされた推論の避けられない特性であるという誤った信念を持っている。
しかし、命題推論のような論理的思考過程が、AIプログラムの一般的な知能の結果としてい発現するのであって、あらかじめプログラムされているのではないというのが、完全にもっともなことである。

ルカスの主張は正しいと思える。
ホフスタッターの主張が「命題推論のような論理的思考過程が、あらかじめプログラムされているのではない」であれば、AIプログラムの中身はいった何なのか?
これらをAIプログラムが動作中に学ぶなら、その学ぶルールが最初にプログラミングされているずである。

結論 人工知能は実現可能か?

 「多分可能である」というのが、ホフスタッターの結論だろう。
 しかし、以下のようなことを合わせて主張している。

 ・人工知能が完成したら、人間は「それ」を人工知能と呼ぶかは疑問だ。
 ・人間は人間を産む、これは、結果的に知性あるモノを作っていることだ。
 ・人工知能ができたとしても、これど同様なことかもしれない。


このような事を書いても、この本の素晴らしさはには影響しない。
20世紀中でも特異な著作だろうと思う。

参考:コンピュータと心

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2008.10.26

四天王寺

大阪の四天王寺に行った。
共通拝観券を購入すると、中心伽藍、宝物館、本坊庭園が拝観できる。
小雨の日曜日だったが、参拝している人はあまり多くなかった。
伽藍に入る人は数人程なので、ちょっと寂しい。


中心伽藍

200810261241000
金堂、中には、救世観音菩薩が安置されています。

200810261242000
五重塔

200810261242001_2
伽藍は大きいので、回廊も長い。

200810261244000_2
講堂、中には、阿弥陀如来が安置されています。


極楽浄土の庭
この庭園は、「ニ河白道」(にがびゃくどう)をもとに造園されているとのこと。
ニ河は、水の河と火の河で、水の河は、人生の順境にあるときの貪であり、
火の河は、人生の逆境にあるときの瞋(じん、怒り恨むこと)であるそうです。
この2つの河は地獄であり、その真中に細い白道があり極楽浄土への道がある。

200810261309000_2
五智光院、この奥の右側が庭園に続く。


200810261315000_2
白道に沿って、進む。

200810261315001
青龍亭。

200810261334000_2
庭園を入って、白道を進むと、極楽の池に。

200810261333000
池の中に、阿弥陀三尊石がある。


200810261318000
極楽浄土の池の辺の八角亭、明治36年の内国勧業博覧会のパビリオン。


200810261318001
とても静か、鳥の声がよく聞こえる。紅葉が進むともっと綺麗になると思う。


200810261320000
池の反対側からの八角亭。


200810261321000
湯屋方丈、1617年に、徳川二代将軍秀忠公による寄進。
中に入ることができる。

200810261322000
中からみた庭の景色。

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2008.10.25

奈良へ

仕事上で、金曜日の大阪に出張した。
仕事は、日曜日にもあるため、土曜日は大阪で空き時間ができた。
そこで、奈良に行ってみた。

奈良国立博物館に行こうと思い、近鉄奈良駅を降りたら、10月25日から正倉院展の表示が出ていた。
今日から開催とは知らなかった、絶対混雑すると思うので、まず、興福寺に行くことににした。


興福寺

200810251251000_7

国宝特別公開2008を開催していた。
特別展では、「五重塔初層」「南円堂」が、30分待ち。30分ならんで南円堂を観る。

200810251628000
五重塔はすごい人気だ!
夕方4時半位なら空くだろうと思って行ったが、たくさんの人が待っていた!
五重塔は、待ち時間に耐えられなくて、拝観しなかった。
みんなガンバッテにならんでるなあ。
観たかったなあ。

200810251628001
中金堂は再建中。
こんな工事のフェンスじゃ景観が台無しだ。


国宝館は、特別展の券があると団体割引になる。
何十年かぶりで、阿修羅像を見る。
こんな所にあったんだ! という感じだった。こんな華奢だったかな。

興福寺から、奈良国立博物館を横目に見ながら、東大寺まであるく。
あまり人が並んでいなければ、入ろうと思ったが、正倉院展初日だけあって、入り口で人がたくさん待っていた。
なので、東大寺へ。


東大寺

200810251514000
有名な、運慶、快慶の仁王様の南大門をくぐる。
観光客と鹿とフンが交錯する道を行く。
だんだん、鹿が繁華街の客引きのように思えてきた。


200810251410000
やっぱり大きい。


200810251355000
有名な灯篭。

200810251505000
大仏殿を横から見る。


二月堂

200810251421000
階段が厳しい。上からの眺めを期待して、頑張って登る。

200810251426000
ちょっと面白い景色を発見。


法華堂(三月堂)
200810251458000
もう一度来たかった場所。
法華堂中は別世界、不空羂索観音の手は、一体誰を救うためのものなのか... なんてことを考える。


東大寺でいろいろ見たら、4時位だったので、奈良国立博物館が空いているのではと思い、移動する。

奈良国立博物館

200810251521000
お昼にここを通ったら、長蛇の待ち行列だったが、4時半を過ぎるとガラガラだ。
さっそく入館する。
中は、さすがに人が多いが、それでも、展示物に人が居ない空きを見つけて、どんどん観ていける。
毎回、正倉院展を観ている人には、この展示が意味があるのだろうが、私のようなものには、品々が個別過ぎてよく分からない。
そんな中、当時の休暇届けや、始末書が展示してあり興味深かった。
何百年後に、自分の書いた始末書が公になるなんて誰も思わないし。
正倉院の内蔵品の目録などは素晴らしい筆遣いだが、メモ的な文書は、へたくそな字もあり面白かった。

正倉院展を見た後、常設展示を見た。
陳列している間隔が狭い、もっと広くして見やすくすっべきだ。
展示会場には、ボランティアの解説する人が居るんだけど、ちょっとお願いしづらい雰囲気だった。

200810251612000
こんな所にも、いたるところに鹿が....


たくさんの仏様に会ったが、自分の心を見透かされているようだった。


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2008.10.19

ヴィルヘルム・ハンマースホイとフェルメール

H_3

久々に東京に行ったので、国立西洋美術館で行われている「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」と、東京都美術館で行われている「フェルメール展」を見た。

フェルメール展は、上野駅構内(公園口)の前売り券売り場で"20分待ち"と表示されていた。
なので、最初に、国立西洋美術館に行った。

ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情
特異な絵だと思う。
ハンマースホイには、人間(生命体)が特別な存在であったと感じる。
建築と風景では、人間は1人も現れず、建物が荒涼とした感じさえする。
描かれる建物の壁、屋根の質感は、非常に繊細であり、存在感がある、
しかし、それは人間の存在を拒否しているようにも思える。

室内画では、人物が描かれているが、机、椅子などの比べると、存在感が希薄な気がする。
机、椅子等(マテリアル)なものと、人物を描き分けていると思う。
生命という不安定なものと、マテリアルという安定なものの対比がある。

《リネゴーオンの大ホール》は、何もないホールが描かれているが、その壁や天井の質感がとてもよかった。
よくこの絵を見ると、天井が歪んでいる、解説文には、写真の広角レンズの影響があると描かれていた。
絵の部分毎に、意図的に視点を変えているように見える。


フェルメール展
フェルメールの描く室内画は、ハンマースホイとは対照的に、全てが光り輝いている。
そこには、一点の曇りもなく、感じた明るさを描いているようだ。
時代的な差異も当然あるが、ハンマースホイを見た後に、フェルメールを見ると、何か妙に物足りなさを感じた。
でも、《リュートを調弦する女》の、光と影の対比が素晴らしく、窓のカーテンの影が美しい。


フェルメール展は、混雑しているようだが、金曜日の17時位からが空いているのでお勧めです。


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2008.10.13

水木しげるとゲゲゲの妖怪たち

G_2

小布施ハイウェイオアシスへ家族で遊びに行ったついでに、千曲川ハイウェイミュージアムで開催中の「水木しげるとゲゲゲの妖怪たち 」を見た。
子供の頃から、妖怪・恐怖漫画とえば、水木しげると、楳図かずおであった。
現在でも、ゲゲゲの鬼太郎がTVアニメでやっているが、年代を経る毎に、鬼太郎が人間に迎合するのが許せないなあ。

展示物の圧巻は、「妖怪道五十三次」である。
歌川広重の東海道五十三次を模して、多種多様な妖怪が描かれている。
これは欲しいな!

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2008.10.09

alloy4.0でアインシュタイン問題を解く(2)

アインシュタイン問題には、いろいろあるようだ。
以下の図のA~Iに、1~9の数字を入れて、7つある三角形の頂点の数の和が等しくなる組合せを探すものだ。
Ap_6
三角形の組は、以下の7つ。これらが同じ値になればよい。
ACD、BEF、DEG、GHI、ABG、CEH、DFI

まずは、Cでプログラムを作る。

#define MAX (10)
#define   A 0
#define B 1
#define C 2
#define D 3
#define E 4
#define F 5
#define G 6
#define H 7
#define I 8
#define SUM(S,X,Y,Z) (*(S+X)+*(S+Y)+*(S+Z))
int *move(int *s,int *d) {
  int *w=d;
  if (s) while(*(s)) *(d++)=*(s++);
  *(d)=0;
  return w;
}
int *cat(int *d,int a) {
  int *w=d;
  for(;*(d);d++);
  *(d++)=a; *(d)=0;
  return w;
}
//ACD=BEF=DEG=GHI=ABG=CEH=DFI
int eval(int *s) {
  int i,r1,r2,r3,r4,r5,r6,r7;
  r1 = SUM(s,A,C,D);
  r2 = SUM(s,B,E,F);
  r3 = SUM(s,D,E,G);
  r4 = SUM(s,G,H,I);
  r5 = SUM(s,A,B,G);
  r6 = SUM(s,C,E,H);
  r7 = SUM(s,D,F,I);
  return (r1==r2&&r2==r3&&r3==r4&&r4==r5&&r5==r6&&r6==r7);
}
int num=0;
int **vals;
void push(int *d) {
  int *r;
  num++;
  r = (int *)malloc(sizeof(int)*MAX);
  move(d,r);
  vals = (int **)realloc(vals,sizeof(int *)*num);
  vals[num-1]=r;
}
void solv(int *s ,int *d) {
  int i,j,k;
  int s2[MAX],d2[MAX];
  if (!*s) { if(eval(d)) push(d);return;}
  for (i=0;*(s+i);i++) {
   for(j=k=0;*(s+k);k++) if(k!=i) *(s2+j++)=*(s+k);
   *(s2+j)=0;
   solv(s2,cat(move(d,d2),*(s+i)));
  }
}
int
main( int c , char **a) {
  int N[] = {1,2,3,4,5,6,7,8,9,0};
  int i,j;
  solv(N,(int*)0);
  printf("A B C D E F G H I\n");
  printf("-----------------\n");
  for(i=0; i < num ; i++) {
   for(j=0 ; *(vals[i]+j);j++)
    printf("%1d ",*(vals[i]+j));
    printf("\n");
  }
}

実行すると、以下の24通りの答えが見つかる。
timeコマンドで、実行時間も計ってみる。
約0.6秒で計算できる。
※実行マシンは、Thinkpad s30

real  0m0.610s
user 0m0.510s
sys 0m0.060s

A B C D E F G H I
1 6 9 5 2 7 8 4 3
1 8 9 5 4 3 6 2 7
1 9 6 8 2 4 5 7 3
1 9 8 6 4 2 5 3 7
2 7 9 4 5 3 6 1 8
2 9 7 6 5 1 4 3 8
3 4 7 5 2 9 8 6 1
3 7 4 8 2 6 5 9 1
3 7 8 4 6 2 5 1 9
3 8 7 5 6 1 4 2 9
4 3 9 2 5 7 8 1 6
4 9 3 8 5 1 2 7 6
6 1 7 2 5 9 8 3 4
6 7 1 8 5 3 2 9 4
7 2 3 5 4 9 6 8 1
7 3 2 6 4 8 5 9 1
7 3 6 2 8 4 5 1 9
7 6 3 5 8 1 2 4 9
8 1 3 4 5 9 6 7 2
8 3 1 6 5 7 4 9 2
9 1 2 4 6 8 5 7 3
9 1 4 2 8 6 5 3 7
9 2 1 5 6 7 4 8 3
9 4 1 5 8 3 2 6 7

今度は、Alloy4で答えを見つけてみる。
数値演算は、ライブラリのNaturalモジュールを使うことにする。
Naturalは、二項関係で数値の順番を管理する。
四則演算が、この二項関係のグラフの中で行われる。
なので、実行速度は非常に遅い。
プログラムを以下に示す。


open util/natural
abstract sig Position {n: one Natural}
one sig A,B,C,D,E,F,G,H,I extends Position{}{n != Zero}
fact {
  one p: Position | p.n = One &&
  all p: Position |
      p.n == One =>
       {one p2: Position | p2.n = inc[p.n]}
      else
       {one p3: Position | p3.n = dec[p.n]}
}
pred cond {
  //ACD=BEF=DEG=GHI=ABG=CEH=DFI
  adds[A,C,D] = adds[B,E,F] &&
  adds[B,E,F] = adds[D,E,G] &&
  adds[D,E,G] = adds[G,H,I] &&
  adds[G,H,I] = adds[A,B,G] &&
  adds[A,B,G] = adds[C,E,H] &&
  adds[C,E,H] = adds[D,F,I]
}
fun adds[p1,p2,p3:Position] : Natural {add[add[p1.n,p2.n],p3.n]}
pred exec() {
  cond
}
run exec for 24 Natural , 5 int

sin Position で、三角形の頂点を表し、各頂点は、値Naturalを1つ保持する。
sig A,..,I extends Position で各頂点を定義している、制約条件では、Zeroが割り当てられなようにしている。
factでは、A~Iが、Naturalの1~9が割り当てられる制約条件を記述している。
pred cond は、各頂点の合計が同じ値となる、制約条件を記述している。
fun addは、Naturalが定義している関数。
run exec for 24 Natural , 5 int としているのは、最大合計値が24(9+8+7)だから、整数のビット幅は5ビットに拡張している。

実行すると以下の結果となる。

Alloy Analyzer 4.1.8 (build date: 2008/08/07 16:29 EDT)
Executing "Run exec for 5 int, 24 Natural"
Solver=minisat(jni) Bitwidth=5 MaxSeq=4 SkolemDepth=1 Symmetry=20
9875 vars. 264 primary vars. 42980 clauses. 3945ms.
Instance found. Predicate is consistent. 89259ms.

89秒掛かって、やっと1つめの解が得られた。

あと23回行えば、全部の解が求まるはずだ。とてもやる気にならないが。
見つかった答えは、あっているようだ。

Aps_2


問題記述の強力さでは、alloyであるが、この問題のように数値を扱う場合は、素直な記述はできない。
factの制約条件の記述は美しくは無い。


Natural ⇒ Int に代えてやってみる。
Intは、alloy標準のIntegerだ。

abstract sig Position {n: one Int}
one sig A,B,C,D,E,F,G,H,I extends Position{}
{
 all i: n | { 0 < int i && 10> int i } &&
 all p: Position |
   all p': Position | p!=p' => p.@n != p'.@n
}
pred cond {
 //ACD=BEF=DEG=GHI=ABG=CEH=DFI
 adds[A,C,D] = adds[B,E,F] &&
 adds[B,E,F] = adds[D,E,G] &&
 adds[D,E,G] = adds[G,H,I] &&
 adds[G,H,I] = adds[A,B,G] &&
 adds[A,B,G] = adds[C,E,H] &&
 adds[C,E,H] = adds[D,F,I]
}
fun adds[p1,p2,p3:Position] : Int { int p1.n + int p2.n+ int p3.n}
pred exec() {
 cond
}
run exec for 5 int

実行すると、以下の結果となる。

Executing "Run exec for 5 int"
 Solver=minisat(jni) Bitwidth=5 MaxSeq=4 SkolemDepth=1 Symmetry=20
 7377 vars. 288 primary vars. 21249 clauses. 1793ms.
 Instance found. Predicate is consistent. 2143ms.

今度は、2.1秒で解けた。
この速さだと、24通りのinstanceが確認できる。

Aps2_2

この問題の場合、試した組合せの数は、9!=362880通りである。
実際のモデルで、この数が実用的な範囲なのかは、まだ、良く分からない。


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2008.10.05

ロバート・サブダしかけ絵本の世界展

娘が見たいと言うので、ながの東急に見に行った。
入場料は大人700円(割引でも500円)高いなあ。

内容は、ロバート・サブダの代表的な「不思議の国のアリス」、「オズの魔法使い」等の展示であった。
出口で、pop-up絵本をたくさん売っていた。
個人的には、以下の絵本が良かった。ロバート・サブダじゃないけど。

Pp1

この絵本は、内容はデザイン性があり、見て楽しい。
この手の本は、作る手間が掛かる分、値段も高いなあ。

せっかくなので、ラーメンファンタジスタで、ラーメン3種類を食べようと思ったが、あまりに長い行列なので断念した。


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2008.10.04

時間はどこで生まれるのか

T
橋元 淳一郎 (著)

ミクロ現象に時間が「存在しな」いわけではない。
過去-未来の時間に対して、対称であるといことだけだ。
これは、量子力学でも古典力学でも、時間変数(t)が、±のどちらでも正しい解が存在するからだ。
個々のミクロ現象には、時間の流れは「存在」する。
ミクロ現象で時間が存在しなければ、我々の体は永遠に構成できない。

時間の存在の結論が、「生命が意識を持つから」といういのでは、時間問題を意識問題にすりかえただけに過ぎない。
また、この本には「意識」に対する明確な定義は無い。
全体的に非常に乱暴な「言葉」の使い方をしている。


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2008.09.30

宇宙の向こう側―量子、五次元、ワープト・スロート

U

竹内薫と宇宙物理学者の横山順一の対談形式の現代宇宙論のエッセイ。
横山は、東大大学院ビックバン宇宙国際研究センターの教授である。

一般人が、最先端の宇宙論を研究している研究者の話を聞く機会は皆無なので貴重な本である。
いろいろな分野の、このような本がもっと出るべきだと思う。

現状の宇宙の特徴
・宇宙の構成比 
   物質(バリオン)    4% 
   ダークマター     22%  
   ダークエネルキー  74%
・宇宙の年齢 137億年
・空間曲率 0
・宇宙膨張率 97km/s・1Mpsc

宇宙の始まり
現宇宙は「量子揺らぎ」に支配されている状態から、たまたま、低エネルギーの状態に落ちてきた。
低エネルギーの状態には、10^100 ~ 10^1000ほどあり、そのうちの一つが我々の宇宙である。
これを、「ランドススケープ理論」と言う。
我々の宇宙は、巨視的には空間は3次元であり、各物理定数も確定している。
しかし、10^100 ~ 10^1000個 ある宇宙は、空間次元や、物理定数が異なっている可能性がある。
宇宙の始まりは量子揺らぎがあった、量子揺らぎの中では、時間が定義できない。
従って、量子揺らぎから、低エネルギー状態へ遷移したとき、同時に「時間」が生成された。
その後、熱的BigBanにより、急速に宇宙が膨張した。

人間原理
我々のような知的生命(?)が存在するためには、少なくとも空間は3次元である必要があり、
また、各物理定数(プランク定数、重力定数等)は、現在測定されている値から少しでも変化すると我々は存在できない。
このように、我々の物理的環境が、我々の生存のために必須の条件になっている。(ファインチューニング)

宇宙を考えるということは、そこに含まれる我々も含めて考えることになる。
我々に宇宙の事がどこまで理解できるのか、という根本的疑問もある。
現代宇宙論を研究するには、我々自身の存在も考える必要がある。
これを「科学の限界」と見るか、「新しい科学の始まり」と見るか。

今後
現在の宇宙論は、観測データが非常に精密に測定できるようになり、学問としての基盤を固めたばかりだ。
今後LHCでの実験から、宇宙論の仮説を裏打ちするような結果が検証されると、もっとおもしろくなる。

苦言
描かれているイラストがお粗末なので、なかなか直感的に理解できない。
おもしろい題材を扱っているのだから、もうちょっと工夫できないものか?

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